私たちの出会い
それは、PCMAXという出会い系サイトだった。
前の婚外彼氏と付き合う前、今の彼から何度かメッセージが届いていた。
ただ、彼のプロフィールには利用目的として 「セックスフレンド」 の文字が…。
…この人、絶対ナシだわ…
そう思った。
でも、少し気になってしまい、私は返信してみた。
「利用目的の欄に『不倫』はともかく、『セックスフレンド』って…。そういう人とは婚外恋愛はしたくないんですけど。」
するとすぐに彼から返事が。
「いや、『フレンド』というか…婚外恋愛するなら、やっぱりセックスも欲しいじゃないですかー。そういう意味なんです。」
…なんか軽そうな男だな。
プロフ写真は「チョコバナナパフェ」。センスの欠片もない。
「どんな人だろう?」と少しだけ興味を持ったけれど、
「やっぱりお調子者っぽい」
と判断して、
「今度からメッセージが来ても無視しよ!」
そう決めた。
婚外彼氏と別れ、再びPCMAXへ
その後、私は別の男性と付き合うことになった。最初はラブラブだったけど、彼の無神経な一言で何度も傷つき、次第にイライラが募った。
ある日、私は聞いてみた。
私「ねー、奥さんのこと、女として見てるの?」
彼「そんなこと考えたことないわ。」
私「じゃあ、見てるかもってこと?」
彼「分かんないわー、考えたことないし。」
…バカなの?バカ正直なの?
私「じゃあ聞くけど、私が旦那を男として見てたらどうする?」
彼「え?普通見てるでしょ?だから結婚したんじゃないの?」
私「じゃあ、妬いたりしないの?」
彼「しないよー。だって好きだから夫婦やってるんでしょ?」
私「ということは、あなたも奥さんのこと好きだから夫婦してるってこと?」
彼「…よく分かんない…」
…なんだコイツ。
「もう会いたくもないわ!その顔、二度と見せんな!ばーか(# ゚Д゚)」
こうして、わずか1か月でその彼とは終了。
いや、むしろ1か月もよく我慢した!
怒りを胸に、私は再びPCMAXに登録した。
すると、速攻で来たのが “チョコバナナ” からのメッセージ。
「いい人いましたー?」
…やっぱ軽いなコイツ。
しかも「セックスフレンド」が利用目的欄に戻ってるし。
チョコバナナとの再会
私「だから、私、セックスフレンドは嫌なんです。本気の恋愛がしたいんです。」
すると、チョコバナナは少しトーンを変えた。
「ホントは僕もそうなんです。恋愛したいんです。でも、プラトニックもいいけど、セックスがあったほうがいいかなーって。」
…まあ、正直といえば正直か。
私「じゃあ、少しお話します?」
彼「よろしくお願いします!LINEしましょう!」
即LINE交換かよ… まあ、いいか。
声に惹かれていく
LINEで話してみると、思ったより真面目な人だった。
私は提案してみた。
私「今度、LINE通話してみませんか?」
彼「ぜひぜひ!」
お調子者の営業マンみたいな声。
…というか、本当に営業マンだった(笑)。
顔も分からないのに、その声を聞くと不思議と元気が出る。
気がつけば毎日通話する仲に。
彼「今度、会いませんか?いつがいいですか?」
初デートは釜めし屋
そして、私たちはある釜めし屋で初デートをした。
あの時のチョコバナナの表情、忘れられない。
私が車に乗った瞬間、**「何かすごいものを見た」**みたいに驚いた顔をしたのだ。
え、私の顔、ちゃんと写真通りだったよね?
(ちょっとだけ自信あるんだから!笑)
でも驚いたのは、こちらも同じ。
…イケメンじゃん!!
やったー!
これはもう、付き合うしかないでしょ?
釜めしを食べながら、彼は私の鼻をちょんっと触ってこう言った。
「高くて綺麗な鼻だね。」
背が高くてガッチリした彼が、悪戯っぽく笑う。
…可愛いじゃないか。
彼「付き合う?どうする?」
私「うん、じゃあ…お願いします…」
すると、彼は私に握手を求めた。
彼「よろしくお願いします。」
彼の大きな手が、ギュッと私の手を包んだ。
こうして、チョコバナナは私の新しい婚外彼氏になった。
そして、ホテルに直行(笑)。
私、案外フットワーク軽いのかもしれない。
…いや、軽い女なのだ(笑)。
あれから一年以上。
波乱万丈すぎて、とても一年とは思えない濃い時間を過ごしてきた。
つづく…かも(笑)